本研究は①転倒歴と足趾機能、姿勢制御能力との関連性、②足趾把持トレーニングの姿勢制御改善効果を明らかにすることを目的として実施した。実験①では、転倒群では腹囲の増加率が著しい増加が確認され、安定性面積の著しい減少が確認できた。転倒群は足趾機能との関連性はなく、身体図式の認識の欠如が影響するものと推察された。実験②では、介入として重心移動を伴うスクワットを10週間毎日実施するよう被験者に指示した。介入後、安定性面積の有意な増加と、後方、左右方向の矩形面積の有意な減少が確認され姿勢制御能力改善に有効であることが証明された。
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