研究課題
平成28年度研究計画は、①父親の育児参加を促す教育プログラムの実践、②は①の参加者への質問紙調査、③教育プログラムの効果検証、④育児情報をインターネット上から発信するサービスシステムのウェブサイトの運営、⑤ウェブサイトの利用者数、利便性や効率性の検証、⑥父親の育児参加を促す教育プログラムの実践とウェブサイトからの情報発信をとおした育児支援全般(育児支援サービスシステム)としての有効性の検証であった。実績として①に関して、大阪市北区で0歳児の父親15人を対象に、平成28年9月~平成29年2月/月1回ペース合計7回で実践を行った。研究目的の1つに、教育プログラムの実践から直接的に交流する父親のネットワークをつくることがあったが、平成28年度教育プログラムの終了時に、参加者主体で父親の育児サークルが立ち上げられ、教育プログラム終了後も父親達の交流が継続されている。②③に関しては、平成27年度開催教育プログラム及び平成28年度開催プログラムの参加者41人と妻41人、対照群父親36人、母親36人に対して質問紙調査を実施した結果(夫婦間の育児分担、育児の自立、育児ストレス、父親になることによる発達)を検証中である(平成29年8月開催予定のフォローアッププログラム時の調査がなされていない為)。④に関して平成27年度にウェブサイト”お父さんの育児応援”を開設後より、サイトを通じて育児知識の提供、教育プログラム開催のお知らせ、ブログからの仲間つくりの和を広げることを行っている。⑤に関しては開設時から平成29年4月末までにサイトへのアクセスは4212であった。しかしながら、活用されていないコンテンツもあった。育児支援サービスシステムの評価としては、教育プログラムで提供している育児知識とウェブサイトで提供する情報を共有させることはでき、育児支援ネットワークが広げることが出来た。
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