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2017 年度 実施状況報告書

乳児の泣きに対する母親育児支援プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26463406
研究機関金沢大学

研究代表者

田淵 紀子  金沢大学, 保健学系, 教授 (70163657)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード乳児 / 泣き / 育児支援 / 母親 / プログラム
研究実績の概要

本研究は、乳児を育児中の母親に対する育児支援プログラムの構築を目指している。とくに母親が育児を困難に感じる要因の一つである児の泣きに着目している。これまでの研究成果をもとに、母親が児の泣きに対して困難に感じる時期と泣きの見極めができるようになる時期をわかりやすく示したリーフレットを用いて情報提供を行う介入群と通常ケアのみの対照群で継時的に生後8ヶ月まで調査を行った。介入群と対照群の比較検討した結果を学会にて発表した。1つは、生後1ヶ月時点での母親の困難感を比較したものである。研究同意の得られた出産2施設のうちの1施設で乳児の泣きに対する情報提供を妊娠中と分娩後の入院中に行う介入群とし、もう1施設を対照群とした。研究同意が得られた80名のうち、継続して調査回答が得られた介入群は28名、対照群は39名であった。分析した結果、介入群の妊婦は、対照群の妊婦より平均年齢が高かった。妊娠中のSTAI得点は、状態不安特性不安ともに両群間で差はなく、SOC得点にも差はなかった。1ヶ月時の母親の困難感得点は、介入群27.4±5.0点、対照群27.4±3.9点で両群間に差はなかった。すなわち、1ヶ月時点での困難感得点からは、介入による効果はみられなかった。以上は、第37回日本看護科学学会学術集会(仙台)にて発表した。
さらに8ヶ月時において、追跡調査による回答が得られた介入群22名、対照群28名の分析結果は、困難感得点が介入群25.4±4.3点、対照群24.6±4.0点で両群間に有意な差はみらず、1ヶ月時より、両群とも困難感得点は低下していた。また、妊娠中のSTAI得点は、産後の困難感と有意な正の相関を認めた。以上は、第32回日本助産学会学術集会(横浜)において発表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

所属する助産学部門の教員が複数欠員となったことで業務多忙となり、予定していた研究成果のまとめが滞ってしまった。国内での学会発表は行えたが、論文投稿までに至らなかった。

今後の研究の推進方策

研究成果をまとめ、英文投稿できるように準備する。さらに、助産学分野のホームページに研究成果の情報を掲載していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

所属する助産学部門の教員が複数欠員となったことで業務多忙となり、予定していた研究成果のまとめが滞ってしまった。そのため、参加を予定していた国際学会にエントリーすることができなかった。参加予定していた国際学会は3年ごとに開催されるため、平成30年度には開催されないが、研究成果を英文投稿し、さらに助産学分野のホームページに研究成果の情報を掲載予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 児の泣きに関する情報提供や妊婦の特性と産後の母親の困難感との関連2018

    • 著者名/発表者名
      田淵紀子、鏡真美、小西佳世乃、毎田佳子
    • 学会等名
      第32回日本助産学会学術集会
  • [学会発表] 乳児の泣きに関する情報提供による産後1ヶ月時の母親の困難感2017

    • 著者名/発表者名
      田淵紀子、鏡真美、小西佳世乃
    • 学会等名
      第37回日本看護科学学会学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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