研究課題/領域番号 |
26463412
|
研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
藤原 千惠子 武庫川女子大学, 看護学部, 教授 (10127293)
|
研究分担者 |
高島 遊子 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (00616592) [辞退]
藤田 優一 武庫川女子大学, 看護学部, 准教授 (20511075) [辞退]
新家 一輝 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (90547564) [辞退]
植木 慎悟 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (10779218) [辞退]
北尾 美香 武庫川女子大学, 看護学部, 助教 (90779224) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
キーワード | 口唇裂口蓋裂 / 育児ストレス / レジリエンス / 前向き育児プログラム / 母親 / 父親 |
研究実績の概要 |
本年度の研究目標は、①昨年度実施した口唇裂口蓋裂児の両親を対象とした調査結果をわかりやすい内容の冊子を作成し、相談会や受診時に親に配付すること ②日常生活で子どもとの関わりが深い母親に対して、育児上の困難を感じやすい就学前の口唇裂口蓋裂児の母親に対する具体的な支援方法を検討するために、実際に育児プログラムとして活用されているトリプルPを行い、口唇口蓋裂児の母親の育児に対する活用の可能性を検討することの2点である。冊子は、相談会に参加した親や受診時に配付出来た。 トリプルPとは、子どもの行動や情緒の問題を抱える親に対する前向きで温かい親子関係の促進に効果的なトレーニング方法である前向き育児プログラムの指導講座であり、17カ国で導入され、日本でも有効な結果が報告されている。対象のリクルートは、看護師の研究協力者(熊谷由加里)が、育児上の問題を抱えかつ8回のセッションに参加可能な母親に依頼し、研究への参加承諾を得て実施する方法で行った。 トリプルPは、対象者が参加しやすい大学病院の会議室で、毎週日曜日の午後1時から3時までに開催した。ファシリテーターは、有資格者である研究分担者2名(北尾美香・植木慎悟)が交代で講義を担当し、電話相談は2名で担当を決めて行った。有資格者の研究代表者(藤原千惠子)は講座の進行や運営業務と講義中の観察を担当し、看護師の研究協力者(熊谷由加里)は参加者の会場までの誘導と医療面での対応を担当した。子ども同伴の場合は、研究代表者(藤原千惠子)が保育担当した。トリプルPの受講前後の調査と実施時の観察は、対象者には同意書を得た後、講座開始前と最終日のまとめの実施後に、親意識やQOLなどの質問紙調査を行った。また、観察項目は、講座の出席、参加者の講座での発言・表情の観察および課題の実施状況とした。効果判定は、受講前後の調査内容および観察内容の分析を行った。
|