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2017 年度 実施状況報告書

先天性心疾患をもつ幼児の集団生活を支えるための支援モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26463416
研究機関札幌医科大学

研究代表者

田畑 久江  札幌医科大学, 保健医療学部, 講師 (60323408)

研究分担者 今野 美紀  札幌医科大学, 保健医療学部, 教授 (00264531)
浅利 剛史  札幌医科大学, 保健医療学部, 助教 (40586484)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2019-03-31
キーワード小児 / 先天性心疾患 / 集団生活 / 幼児 / 支援モデル
研究実績の概要

研究課題1では幼稚園教諭・保育士の先天性心疾患をもつ幼児への関わりについて明らかにした。この論文は、今年度Comprehensive Child and Adolescent Nursingに掲載された。
研究課題2では先天性心疾患をもつ幼児に関わる看護師の集団生活を支える取り組みについて明らかにした。先天性心疾患をもつ幼児とその家族に関わっている84名の看護師を対象として、質問紙調査を行った。その結果、先天性心疾患をもつ幼児が就園する際に支援したことがあったのは25名(29.8%)、先天性心疾患をもつ幼児が幼稚園や保育園で集団生活を送ることに関連して支援したことがあったのは19名(22.6%)であった。また、先天性心疾患をもつ幼児の集団生活を支えるために必要な支援として自由記述で回答を得て、カテゴリー化を行った。〈幼児より園での様子を聞く〉〈幼児に他の園児との過ごし方をアドバイスする〉〈幼児が園で運動制限・内服・感染予防できるようアドバイスする〉等より抽出された【幼児なりに集団生活に対処できるよう働きかける】、〈集団生活をイメージできるように家族の相談にのる〉〈就園先について家族の相談にのる〉〈他の園児への対応を家族と考える〉等より抽出された【幼児が集団生活を送るために家族を支える体制を作る】、〈家族を通じて園に幼児の情報提供をする〉〈家族を通じて園ができるサポートを確認する〉〈園の先生・多職種とカンファレンスを行う〉等より抽出された【幼児が集団生活を送れるように家族を通じて園・多職種と連携する】の3つのカテゴリーが明らかとなった。デルファイ法を用い、どの項目も対象者の7割以上が当てはまると回答したが、対象者の具体的な意見を取り入れて修正を行い、再度意見を収集し支援モデルを精練していく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画では今年度で終了する予定だったが、対象者が少なかったことや、実現可能性を検討した際に、計画を修正する必要性があった。また、倫理審査に時間を要したこともあり延長することとなった。

今後の研究の推進方策

「先天性心疾患をもつ幼児の集団生活を支えるための支援モデル」をデルファイ法にて精練させていき、論文をまとめていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

研究課題の進行が遅れているため、まだ残金がある状態となっている。次年度は、引き続き研究対象者とのやり取りのための通信費や旅費、成果をまとめるための印刷費、成果報告のための学会参加費用等に使用していく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Care of Preschoolers with Congenital Heart Disease by Kindergarten and Nursery Teachers in Japan2017

    • 著者名/発表者名
      Hisae Tabata
    • 雑誌名

      Comprehensive Child and Adolescent Nursing

      巻: 40 ページ: 144-156

    • DOI

      10.1080/24694193.2017.1307472.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 先天性心疾患をもつ子どもの主体性に関する熟練看護師の認識2018

    • 著者名/発表者名
      田畑 久江
    • 学会等名
      日本小児看護学会第28回学術集会

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公開日: 2018-12-17  

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