研究課題/領域番号 |
26463417
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
種吉 啓子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (80352053)
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研究分担者 |
山本 美智代 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (00269515)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 小児看護 / 在宅療養支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,子どもの在宅療養を支援する小児看護専門看護師の教育カリキュラムの検討である.平成26年度は,子どもの在宅療養に向けて調整する看護師と子どもの在宅療養を支援している看護師にインタビューを行った.看護師の内訳は,NICUでの看護経験がある「子どもの在宅療養に向けて調整する看護師」15名,在宅医療を担う機関に所属している「子どもの在宅療養を支援している看護師」19名であった.インタビューでは,子どもの在宅療養を支援するためにどのような知識や技術,能力が必要か明らかにするために,在宅療養を支援するためにどのようなことを行っているか,調整が難しかった経験とその対処方法,誰とどのように調整を行っているか,調整を行うにあたり気を付けていることなど,日頃より必要だと考えている知識や能力について質問した. 平成27年度は,平成26年度のインタビューデータの分析を中心に研究を進め,加えてその結果を用いて有識者を交えた教育カリキュラムの検討を行うことを目的にしていたが,インタビューデータの分析に多くの時間を費やしたことから,有識者を交えた教育カリキュラムの検討には至らなかった.この点については,平成28年度の課題と考える.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
貴重なインタビューデータが多く,分析に時間を費やしたことから,有識者を交えた教育カリキュラムの検討には至らなかった.この点については,平成28年度の課題と考え,当初の予定とあわせて,早急に教育カリキュラムの公表・実施と最終調整を行いたいと考える.
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定では,平成28年度に新たな小児看護専門看護師教育カリキュラムを日本看護系大学協議会に申請する予定であったが,本学の方針として現行のカリキュラムを再申請することに変更になった.そこで,次回の申請に向けて準備するための研究と位置づけ,データの分析を重ね,より質の高いカリキュラムにつなげるべく検討を行いたい.さらに,本年度実施できなかった有識者を交えた教育カリキュラムの検討を実施して研究代表者,研究分担者で教育プログラムを作成したい.その後 教育プログラムについて「子どもの在宅療養に向けて調整する看護師」と「子どもの在宅療養を支援している看護師」にグループインタビューを行い,カリキュラムの最終調整を行うとともに,関連する学会で発表したいと考える.
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度は,分析結果の蓄積が確認できたのちに,研究代表者,研究分担者で教育プログラムを作成し,その後,内容を検討するために,3か月ごとに看護教育学を専門とする研究者と小児看護専門看護師,子どもの在宅療養を支援している看護師を講師にお招きし,助言・指摘を頂きながら進める計画であった.しかし,定期的な検討会の開催ができなかったことから,人件費・謝金が発生せず,使用金額が当初予定と異なる結果になったと考える.
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次年度使用額の使用計画 |
平成28年度は,看護教育学を専門とする研究者と小児看護専門看護師,子どもの在宅療養を支援している看護師を講師にお招きし,新しいカリキュラムについて助言・指摘を頂けるよう,定期的な検討会の開催を計画したい.そして,このために研究費を活用したいと考える.
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