【研究目的】重度の心身障碍をもつ子どもの在宅療養を支援することをサブスペシャリティとする小児看護専門看護師を育成することで,子どもの在宅療養を支援するための保健・医療・福祉・教育の調整を担う専門職になることができると考え,本研究をとおして子どもの在宅療養を支援する小児看護専門看護師の教育カリキュラムの検討を行う. 【研究方法】平成26年度は,子どもの在宅療養に向けて調整する看護師と子どもの在宅療養を支援している看護師にインタビューを行い,子どもの在宅療養を支援するためにどのような知識や技術,能力が必要か明らかにした.平成27年度は,前年度のインタビューデータの分析を継続し,加えてその結果を用いて教育カリキュラムの検討を行なった.平成28年度は,教育カリキュラムの公表を行う前に,小児在宅医療を専門としている施設が開催する「小児在宅医療研修会」に参加し,前年度までに行った研究成果と比較しながら教育カリキュラムの検討を進めた. 【研究成果】当初の研究計画では,有識者をお招きしてカリキュラムを検討する予定であったが,より効果的なカリキュラムを作成するために,計画を微修正し取り組んだ.また,平成28年度には看護系大学協議会に本研究の成果をもって教育カリキュラムの再申請を行う予定であったが,方針の変更により本研究結果を活かした申請には至らなかった.そこで,今後行われるであろう教育カリキュラムの改正に向けての礎にするために,まずは関連する学会にて早急に発表したいと考え,準備を進めている.
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