研究課題/領域番号 |
26463419
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
野中 淳子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (00279796)
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研究分担者 |
米山 雅子 (中林雅子) 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10363847)
岡 澄子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (20305387)
内田 雅代 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70125938)
古谷 佳由理 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90222877)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | きょうだい支援 / 文献検討 / きょうだい支援活動 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、平成26年度に引き続き国内外の文献検討を行い成果としての発表およびきょうだい支援のイベントを行った。8月にデンマークにおいて第12回国際家族看護学会「Issues regarding support for siblings of sick disabled children and trends studies of such support in JAPAN」で発表、9月に小田原にて第22回日本家族看護学会「障害をもつ子どものきょうだいに関する文献検討」発表、さらにテーマセッション2においてテーマ「療養の子の陰に残された家族」で「きょうだい支援活動の実際」について“きょうだが主役になる日”イベントの成果をプレゼンテーションおよびセッションにおいてフロアーとの意見交換を行った。11月には山梨において第13回日本小児がん看護学会「小児がんの子どものきょうだいへの説明の現状に関する文献検討」発表するなど、日本におけるきょうだい支援に関する文献を概観し考察した。病気や障がいのある子どもの様々なストレスがあることは認識され、支援の重要性は指摘されている。しかし、病院施設においてはきょうだい支援の具体的な方略は示されていない現状がある。8月2日ボランティア20名を募り「きょうだい支援」の一環として“きょうだいが主役になる日”を設け、某小児専門病院と協賛してきょうだい支援のイベントを行った。入院治療中の子どものきょうだいで希望者14名(3歳~小学生)が参加、緊張をほぐすための音楽や踊りを導入し、腹話術人形のポコちゃん登場で人形を通してきょうだいの気持ちを代弁した。さらに絵本の読み聞かせから病気をもつ子どもの思いや入院生活がイメージできるようにし、きょうだいへのメッセージをわかりやすく伝える工夫を行った。さらに病院探検ツアーやプレパレーション体験等を行い、きょうだいの成長にかかわる支援につなげた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
きょうだい支援を行っている全国の自助グループ実態調査、きょうだい支援に関する病院施設の看護者の認識調査、家族の実態調査は平成27年度に実施する予定であったが、調査票の作成に手間取り平成28年度に持ち越した。質問紙調査票はほぼ完成し5月~6月頃に実施する予定である。さらに、病院施設におけるきょうだい支援の実際として、平成28年7月末に第2回“きょうだいが主役になる日”イベントを開催予定で準備中である。
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今後の研究の推進方策 |
きょうだい支援を行っている全国の自助グループの実態調査、②きょうだい支援に関 する病院施設の看護者の認識調査、③入院・治療を行っている子どものきょうだいのいる家族の意識調査を実施すべく質問紙の作成し、施設の研究倫理審査に申請し受理後、配布準備中である。さらに、きょうだい支援に関する海外論文33件の文献考察したものを国際学会への発表準備中である。きょうだい支援の一環としている第2回「きょうだいが主役なる日」イベントを充実させるべく準備を進めている。
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次年度使用額が生じた理由 |
アンケート調査のための経費を次年度とした。
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次年度使用額の使用計画 |
アンケート調査を実施する予定。
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