研究課題/領域番号 |
26463431
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
河上 智香 東邦大学, 看護学部, 准教授 (30324784)
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研究分担者 |
出野 慶子 東邦大学, 看護学部, 教授 (70248863)
小川 純子 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (30344972)
天野 里奈 東邦大学, 看護学部, 助教 (90459818)
井上 雅美 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪府立母子保健総合医療センター(研究所), その他部局等, 血液・腫瘍科主任部長 (30565354)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 小児がん / 親 / レジリエンス / インタビュー |
研究実績の概要 |
医療の進歩によって小児がんの治癒率は高まったが,治療による影響が生涯続くことも明らかになってきた.小児がんの発生要因は不明だが,子どもや家族にとっては治療後も再燃するリスクを抱える疾患のため,病名告知によって家族は強い衝撃を受け,危機状況に陥って苦悩する.しかし小児がんの適切な治療の進行には,家族の協力が必須であり,ショックからの心理的な適応を促すための医療者からの早期からのサポートが非常に重要である.本研究は小児がんの子どもを抱える親のレジリエンス促進支援モデルを開発するための前段階として,小児がんと診断された子どもをもつ親の心理状況の特徴を明らかにし,心理的適応までの変化に影響を及ぼす要因についての関連性を検討し,実践的な支援へ向けた示唆を得ることである. 平成26年度は,小児がんおよび後天性疾患の子どもと親に関連した文献を研究協力者の協力を得て収集し,研究代表者および研究分担者とともに内容を検討し,看護援助の状況について整理し,国内外での学会などで得られた知見とあわせてインタビューガイドを作成した.さらにインタビュー技法の習得に向けたセミナーへの参加などインタビュー調査に向けた準備を行った.また欧米で試みられているレジリエンスに関する実践プログラムに関する情報を海外の研究者などから学会などで情報収集を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究遂行にあたって必要となる,欧米で開発されたレジリエンス実践プログラムに関する情報収集に時間を要したため,以降の計画に若干の遅れがみられている.
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度は,データ収集に必要な準備を整えた上で,データ収集を行っていく.さらにデータ収集後,データ分析を行い,学会発表に向けた準備を行っていく予定である.
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次年度使用額が生じた理由 |
本来ならば,今年度中にインタビュー調査に取りかかる予定であったため,旅費や人件費が生じるはずであったが,研究遂行に遅れが生じているため,次年度未使用額が生じた.
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度はデータ収集を行うため,平成26年度未使用の助成金でデータ収集の準備を行い,研究遂行に努める.学会参加に関わる旅費やインタビュー調査のための研究協力者への謝金などに使用する.
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