研究課題/領域番号 |
26463431
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
河上 智香 東邦大学, 看護学部, 准教授 (30324784)
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研究分担者 |
出野 慶子 東邦大学, 看護学部, 教授 (70248863)
小川 純子 淑徳大学, 看護栄養学部, 准教授 (30344972)
天野 里奈 東邦大学, 看護学部, 助教 (90459818)
井上 雅美 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 血液・腫瘍科・主任部長 (30565354)
高山 充 東邦大学, 看護学部, 助教 (20623424)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 小児がん / レジリエンス / 親 / インタビュー |
研究実績の概要 |
現在日本人の2人に1人はがんになるといわれており身近な病気の一つであるが,小児がん(一般的に15歳未満)と診断を受けるのは年間2,000~2,500例程度とされ,子ども10,000人に約1人の割合とがん全体の1%に満たないほど症例数が少ない疾患である.さらにがんは,禁煙や食事療法,運動不足の解消といった生活習慣の改善によって予防することができるとされている病気であるが,小児がんの発症原因は不明であるものの,年齢別子どもの死亡原因の上位を占めており,子どもにとって大きな脅威となる.そこで本研究では,がんと診断をされた子どもをもつ家族が困難を乗り越えて,日常生活に適応するための支援を探求することを目的として行った. 今年度はダブリン(アイルランド)のOur Lady's Children's Hospital, Crumlin (OLCHC,2017)での研修成果を論文にまとめ,小児がん患児をもつ家族も含めた細心のケア,身体的・心理社会的支援や長期フォローアップ,緩和ケア,子どもホスピスへの実践的看護的示唆が得られた.さらに小児がんは症例数が少なく多種多様であるため,他慢性疾患をかかえる患児や患児家族がもつレジリエンスに類似する要因を協議し,小児がん患児の家族レジリエンスに視点を変えて考察した結果,小児がん患児をもつ家族のレジリエンスを促進するための新たな一助が得られたため,学会発表や論文投稿の準備を進めている段階にある.
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