研究課題/領域番号 |
26463433
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研究機関 | 神奈川工科大学 |
研究代表者 |
久保 恭子 (木村恭子) 神奈川工科大学, 看護学部, 教授 (10320798)
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研究分担者 |
田崎 知恵子 日本保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00389892)
坂口 由紀子 日本医療科学大学, 保健医療学部, 准教授 (00438855)
倉持 清美 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30313282)
岸田 泰子 共立女子大学, 看護学部, 教授 (60294237)
市村 彰英 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (70363786)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 性虐待児 / 早期発見と予防 / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
交付申請書の段階では質問紙調査、インタビュー調査の実施、研究結果の還元、性虐待児の早期発見と保護、予防のための専門職者育成のプログラム作成(以下、プログラム)としていたが、平成26年の報告書で記述したとおり、インタビュー調査、質問紙調査はすでに終了しており、本年度は1)研究結果の還元、2)プログラム作成のためのヒアリング、3)プログラムの実践と評価、見直しを行った。この計画に沿って報告する。 1)研究結果の還元:後掲した学会にて研究成果を発表した。 2)プログラム実施のためのヒアリング:専門職者、子どもの虐待防止に関わるNPO職員らにヒアリングをした。RIFCRプログラムは内容が充実しているものの生々しい表現が多く、日本人には衝撃が強い、時間的制約が大きい、受講料金がかかる等の理由から、誰でも気軽に受けられるプログラムではなく、この前段階となるようなプログラムの開発が必要であることが明らかになった。また、学会発表時の意見交換より、女性支援センターなどへの働きかけも必要なこともわかった。 3)プログラムの実践と評価、見直し:RIFCRを2回、実施した。児童相談所職員には概ね好評であり、医療関係者からは日本人になじまないという意見が聞かれた。RIFCRの前段階となるような、虐待の歴史、性虐待の現状、性虐待児の特徴と発見方法、性虐待児への対応等を、概ね1時間30分から2時間程度でコンパクトにまとめたプログラムを作成した。工夫として、性器の名称は専門用語で表現すること、紹介する事例はあまり生々しいものを避けるなどした。大学生らに実践した結果、虐待者への支援方法、法的な支援についての説明、子ども自身が自分の身を守るという方法についての説明が不足しているという指摘があり、今後の課題である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画は予定通り、進行しているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方法 1)プログラムの修正と実践・評価:大学生を対象に実施し、評価する。 2)研究結果の還元:学会発表と論文の作成、ホームページにて掲載し、支援者間での情報の共有等を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
分担金が未使用で残っているが、今年度旅費として使用するとの事である。
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次年度使用額の使用計画 |
旅費
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