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2016 年度 実施状況報告書

先天性心疾患をもちながら生活する子ども(人)の自立支援プログラムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 26463434
研究機関朝日大学

研究代表者

山下 真紀  朝日大学, 保健医療学部, 講師 (40410782)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード小児看護 / 先天性心疾患 / 成人移行期 / 自己開示 / 自立
研究実績の概要

成人移行期にある先天性心疾患をもつ人の、疾患に関する自己開示のプロセスと自立に対する思いと行動を明らかにするために、昨年度実施したインタビュー調査の分析を行った。分析の際には、発達段階における特徴を明らかにするために、学童期(10歳から12歳:小学生)、思春期前期(13歳から15歳:中学生)、思春期後期(16歳から18歳:高校生相当)、青年期(19歳から20歳)の4つの時期に分けた。対象者は、学童期3名。思春期前期3名、思春期後期6名、青年期3名の合計15名であり、現在学童期の3名について、インタビュー結果を質的帰納的に分析している途中である。
学童期の研究協力者3名は、男児2名、女児1名であり、3名とも障害者手帳3級を有していた。また、学校生活管理指導表においてもEであり、マラソン等の運動制限があった。3名とも手術をしており、内服も必要としている。
インタビュー結果のコード化、カテゴリー化をすすめる中で、疾患に関する自己開示については3名とも抵抗なく開示しており、開示対象によって内容を変えるなどの工夫をしていることが明らかになりつつある。また、疾患について自己開示することは、社会生活をしていくうえで重要と考え、そのためには自分の疾患について理解することが必要と考えている児もいた。自立については、「自分のことは自分でできること」などの回答があり、学童期における思いと行動を明らかにしつつある。
なお、研究者の産前産後の特別休暇に伴い、平成28年12月をもって、研究を一時中断している。平成29年度は育児休暇となるため、平成30年度より研究再開の予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

昨年度までの研究計画の見直しに時間を要し、調査実施までに時間がかかった。さらにインタビュー調査の分析においても、そのデータ量の多さから時間を要している。また、研究者の妊娠に伴い、体調不良により当該研究にエフォートをさけない状況もあった。

今後の研究の推進方策

第一段階の研究についてはデータ収集までは順調に進行している。データ分析を進め、第2段階の調査に取り掛かる。

次年度使用額が生じた理由

当初計画では、質問紙調査を行うため、印刷費および郵送費等を計上していたが、研究実施の遅れに伴い、次年度での使用とする。

次年度使用額の使用計画

インタビューの分析を速やかに行い、質問紙調査を実施する。繰越金は印刷費および郵送費等で使用する。

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公開日: 2018-01-16  

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