研究課題/領域番号 |
26463438
|
研究機関 | 四條畷学園大学 |
研究代表者 |
吉川 彰二 四條畷学園大学, 看護学部, 教授 (00326290)
|
研究分担者 |
藤本 美穂 京都学園大学, 公私立大学の部局等, 助教 (10711963)
永井 利三郎 プール学院大学短期大学部, その他部局等, 教授 (50124748)
佐藤 寿哲 大阪青山大学, 健康科学部, 講師 (90614082)
新家 一輝 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90547564)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | トランジション / 小児医療 / 移行準備性 / 移行期支援 / 先天性心疾患 / 自立支援 / 成人医療 |
研究実績の概要 |
本年度(平成27年度)は、平成26年度(初年度)に作成した、小児医療から成人医療への移行に向けたレディネス・チェックシート(一般用)をベースに、共同研究者間で検討し、先天性心疾患(以下、CHD)児用のチェック・シートを作成した。その後、同チェック・シートの臨床現場での活用方法等について議論する中で、トランジションツールの活用後に、移行期支援の結果をどのように評価するかについて、その評価方法に関連した国内外の文献を検討した。その結果、同チェック・シートをさらに発展させ、「小児医療から成人医療への移行に向けた準備性尺度-先天性心疾患用-」(仮称)を作成することとし、共同研究者間で検討を重ね、「同準備性尺度‐先天性心疾患用-」を作成した。今後、作成した尺度の信頼性・妥当性の検証のため、プレテスト、本テスト実施に向けた準備として現在、共同研究者所属機関での倫理審査に向けた研究計画書を準備中である。また同時に、「小児医療から成人医療への移行準備性尺度-先天性心疾患用-」と併せて必要となる基本データ収集のための「フェイスシート」を作成中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初の計画では、成人医療への移行に向けた各種の段階別チェックシートを作成の上、これを用いて、協力医療機関にて移行期支援を実施し、実施したケースを個々に検討して、移行支援マニュアルを作成することを計画したが、実施した移行支援の客観的な評価方法の必要性を強く認識した結果、その有効な評価方法として、「移行準備性尺度」の作成を行うこととなったため、現在は、尺度開発に向けた取り組みを優先して行ったため。
|
今後の研究の推進方策 |
現在、作成した「移行準備性尺度-(先天性心疾患用)-」の信頼性・妥当性検証にむけた、プレテスト及び本テストの実施に向けて、倫理審査を受けるための研究計画書を作成中である。また、同時に、研究参加協力者へのフェイスシートを検討・作成中である。同作成後、倫理審査を受け承認後、医師、当事者、看護師に対してプレテストを実施し、項目等を整えた後、研究協力への依頼を主な医療機関に対して、15歳以上~30歳未満の先天性心疾患をもつ人を対象に、「同移行準備性尺度」の実施を経て、同尺度の信頼性及び妥当性を高めた後、同尺度を用いて、移行期支援の実施前後に同尺度を用いて評価することとする。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初計画は、作成した成人医療への移行に向けた各種の段階別チェックシートを用いて、協力医療機関にて移行期支援を実施したうえで、個々のケースの検討を積み重ね、移行支援マニュアルを作成する予定であったが、実施した移行支援の客観的な評価方法を先に作成する必要性を認識し、「移行準備性尺度」の作成を優先して行うことに計画を変更したため。
|
次年度使用額の使用計画 |
倫理審査承認後、「移行準備性尺度-(先天性心疾患用)-」の信頼性・妥当性検証のため、医師、当事者、看護師に対してプレテストを実施し、フェイスシート及び本尺度の構成ドメイン及び各項目を整えた後、協力頂いた医療機関に通院している15歳以上~30歳未満の先天性心疾患患者約300~400名を対象に本テストを実施する。
|