本研究の目的は、モロッコにおける助産師を対象にした産痛緩和ケア教育プログラムの効果を明らかにすることである。対象者は助産師23名である。対象助産師の平均年齢は29.8歳、助産師経験平均年数7.5年であった。プログラム終了後12ヶ月に14名から質問紙回収とインタビューを実施した。産痛緩和ケアへの意識はプログラム参加前より12ヶ月後に有意に高く、ケア実践頻度もプログラム参加前より12ヶ月後に有意に高かった。産婦が認識する産痛を緩和できた程度も教育プログラムに参加した助産師にケア提供された群の方が有意に高かった。産痛緩和ケア教育プログラムの効果が認められた。
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