本研究の目的は、排尿のみならず排便を含めた排泄障害のアセスメントとケアプロトコルの開発とした。排便に関する実態調査では、介護老人保健施設入居者の約6割が塩類下剤、約2割が大腸刺激性下剤を使用し、下剤以外のケア実施は少数であった。排尿障害を判断するためのフローチャートの有用性の調査では、看護師、看護学生共にチャートを使用した方が使用しない時に比べて得点が高かった(P=0.000)。また、排尿障害、排便障害のある高齢者に対し、それぞれレクリエーションによる効果を検証した結果、頻尿の改善や排便量の増加等が見られた。文献研究、上記研究結果および専門職が試案を施行し得られた意見等を反映させ完成版とした。
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