研究課題/領域番号 |
26463464
|
研究機関 | 日本赤十字秋田看護大学 |
研究代表者 |
小野 麻由子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 助教 (50723243)
|
研究分担者 |
夏原 和美 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 教授 (00345050)
谷地 和加子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部, 助教 (00723058)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 介護老人保健施設 / 看護師 / 看護実践能力 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
1.インタビュー調査を実施した全国10か所の介護老人保健施設の看護管理者と看護師(各1名)に対し、抽出された質問項目原案内容67項目について内容妥当性の検討を依頼した。その結果、質問項目の表現方法の修正や新たな質問項目の追加によって69項目が抽出された。 2.予備調査は上記1で協力を得た10施設に勤務する看護師全88名を対象に実施した。返送のあった46名(回収率52.3%)のうち未回答が多い1名を除いた45名を分析対象とした(有効回答率51.1%)。対象者のうち複数名(2名)が答えられなかった1項目に関しては、原案作成担当者会議メンバーの看護管理者及び看護師との協議の結果、他の項目と統合し表現内容を修正した。その他に複数名が答えられなかった項目はなかった。また、答えられなかった対象者が1名いた9項目に関しても、協議の上、表現の一部を修正した。そのうえで、項目ごとに回答率、平均値、標準偏差、最小値-最大値による質問項目の修正と項目間相関分析を実施し、5項目を削除して尺度項目を63項目とした。 これらについて研究者間で協議し、尺度を構成する63項目すべてが看護師にとって回答可能であること、内容的妥当性が確保されていることを確認した。 3.本調査の対象数は、分析必要回収数を質問63項目の7倍の441に設定し、回収率4割を見込んで1103名とした。275施設(1施設4名配布)を対象に本調査を実施した。返送のあった315名(回収率28.6%)中、2名を除く313名(有効回答率28.4%)と、再テスト法の回答155名から1施設4名をランダムサンプリングした46名の、計359名を分析対象とした。 4.信頼性を検討するため、再テスト法を行った。分析必要回収数を40~50と設定し、15施設155名(施設の全看護職へ配布)を対象とした。1回目の質問紙郵送から1カ月のインターバルを経て2回目の質問紙を郵送した。返送のあった44名(回収率28.4%)中、37名を分析対象とした(有効回答率23.9%)。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成27~28年度の研究計画は、介護老人保健施設に従事する看護師の看護実践能力尺度の信頼性・妥当性の検討および看護実践能力の構造化である。 現在、質問紙の回収を終え、信頼性・妥当性の分析中である。今後はその結果を基に看護実践能力を構造化していく予定である。
|
今後の研究の推進方策 |
26年度、27年度で完成した「介護老人保健施設に従事する看護師の看護実践能力」尺度項目について第20回日本看護管理学会学術集会(28年8月)で発表する予定である。 今後は尺度の信頼性・妥当性の分析を続け介護老人保健施設の看護実践能力の構造化概念図を作成する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた「その他の経費」が想定金額を下回ったため。
|
次年度使用額の使用計画 |
26年度、27年度で完成した「介護老人保健施設に従事する看護師の看護実践能力」尺度項目について第20回日本看護管理学会学術集会(28年8月)で発表する予定であるため、学会参加費や旅費として計画させていただきたい。
|