研究課題/領域番号 |
26463464
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研究機関 | 日本赤十字秋田看護大学 |
研究代表者 |
小野 麻由子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 講師 (50723243)
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研究分担者 |
夏原 和美 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 教授 (00345050)
谷地 和加子 日本赤十字秋田看護大学, 看護学部看護学科, 助教 (00723058)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 介護老人保健施設 / 看護師 / 看護実践能力 / 尺度開発 |
研究実績の概要 |
1.63項目全てに欠損のなかった321名を最終分析対象とした。 2.項目分析では、平均値及び、最小値-最大値の範囲に偏りがある項目はなく、天井効果や床効果を示す値もなかった。I -T相関分析では、一貫性を損なっている項目はなく、G-P分析でも、2群間の得点に有意差があったため削除項目はなかった。 3.因子分析では、63項目で探索的因子分析(主因子法、プロマックス回転)を行った。因子数は初期の固有値1.0以上、スクリープロットの傾斜を基準に分析した結果、5因子に決定した。質問項目の取捨選択の基準は、共通性が0.2以下の項目、因子負荷量が0.4以下及び、所属因子以外の因子負荷量も高値の項目を除いて因子分析を繰り返し、最終的に因子負荷量が0.4以下及び、所属因子以外への因子負荷量が0.3以上の項目を除外した。その結果、介護老人保健施設に従事する看護師の看護実践能力尺度は、第1因子【高い医療依存度への対応】、第2因子【在宅復帰に向けたシームレスな支援】、第3因子【機能維持・向上への取り組み】、第4因子【食への取り組み】、第5因子【生活を守る管理的側面】の5因子37項目で生成された。 4.尺度全体のCronbachのα係数は0.978、下位尺度のCronbachのα係数は0.909~0.968であった。再テスト法(最終分析対象:尺度項目37項目全てに欠損のなかった31名)の相関はr=0.809であり、内的整合性や安定性が認められ信頼性が確保できた。専門家からのスーパーバイズ及び、インタビュー対象者及びプレテスト対象者に、質問項目を検討してもらい内容の妥当性を確認した。また、因子分析から抽出された因子と質問紙原案の構成概念との一致状況や各因子の構造から、構成概念の妥当性も確認できた。 5. これらの5因子を包含して、「介護老人保健施設に従事する看護師の看護実践能力尺度概念図」を構成した。
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