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2017 年度 実績報告書

高齢患者の簡易的聴覚機能評価の開発と効果的な言語的コミュニケーション方法の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26463467
研究機関日本医療科学大学

研究代表者

森田 恵子  日本医療科学大学, 保健医療学部, 教授 (60369345)

研究分担者 伊藤 直子  日本医療科学大学, 保健医療学部, 准教授 (10448623)
長田 久雄  桜美林大学, 自然科学系, 教授 (60150877)
白戸 亮吉  日本医療科学大学, 保健医療学部, 助教 (20796099)
滝沢 隆  日本医療科学大学, 保健医療学部, 助教 (60787878)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード加齢性難聴 / 高齢難聴患者 / スクリーニング検査 / 指こすり音 / 指タップ音 / 妥当性
研究実績の概要

2017年に収集できたデータを加え、「フィジカルアセスメントとしての指こすり・指タップ音検査の妥当性検討」として日本看護学教育学会第27回学術集会で研究成果を公表した。
【目的】看護教育にフィジカルアセスメントへ指こすり音・タップ音検査を導入するための妥当性を検討する。
【方法】対象者26名は、機縁法で抽出し純音聴力検査(500Hz、1000Hz、2000Hzの4分法)を実施。中村(2010)の難聴の程度分類により、正常(30dB未満)10名、軽度難)聴(30~39dB)3名、中等度難聴(40~69dB)12名、高度難聴(70~99dB)1名とした。正面から指こすり音を提示後、被験者の背後より耳元約5cm、約30cm、約60 cmの位置で指こすり音・タップ音をを鳴らし、挙手にて反応を得た。データを正常(30dB未満)と軽度難聴以上(30~99dB)、または軽度難聴以下(39dB未満)と中等度難聴以上(40~99dB)の2群に分割し、音の認識可否の割合についてフィッシャーの正確確率検定をおこなった【結果】正常群と軽度難聴以上群では、5cm、30cm、60cmの指こすり音、30cm、60cmのタップ音で軽度難聴以上群の方が有意に音を認識していなかった(p<0.05)。軽度難聴以下群と中等度難聴以上群では、5cm, 30cmの指こすり音、30cmのタップ音で中等度難聴以上群の方が有意に音を認識していなかった(p<0.05)。
【考察】軽度難聴以上群では正常群よりも5cm、30cm、60cmの指こすり音、30cm、60cmのタップ音を認識しにくく、中等度難聴以上群では軽度難聴以下群よりも5cm、30cmの指こすり音、30cmのタップ音を認識しにくいことが示され、指こすり音・タップ音は高齢者のフィジカルアセスメント(聴覚スクリーニング検査)として導入が可能であることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 高齢難聴患者が看護師に期待するコミュニケーション-KJ法による正常聴力者との対比2017

    • 著者名/発表者名
      森田 恵子
    • 雑誌名

      日本老年看護学会誌

      巻: 22 ページ: 41-50

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] フィジカルアセスメントとしての指こすり・指タップ音検査の妥当性検討2017

    • 著者名/発表者名
      森田 恵子
    • 学会等名
      日本看護学教育学会

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公開日: 2018-12-17  

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