研究課題/領域番号 |
26463486
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
谷垣 靜子 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (80263143)
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研究分担者 |
長江 弘子 東京女子医科大学, 看護学部, 教授 (10265770)
乗越 千枝 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (70389500)
仁科 祐子 鳥取大学, 医学部, 講師 (70362879)
岸田 研作 岡山大学, 社会文化科学研究科, 教授 (30346407)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 連携 / 療養移行支援 / 協働 |
研究実績の概要 |
平成28年度の研究計画は、I-連携モデルの開発である。第1段階として、熟練看護師および地域看護専門看護師を対象にグループインタビューを実施した。 地域包括ケアシステムの構築には、連携が欠かせない。しかし、その具体的な連携・協働に関する内容は可視化されていない。そこで、臨床経験5年以上の熟練看護師が行っている医療・看護・介護の連携を可視化し、専門分野の枠を超えたインテグレーション(統合)レベルの「連携」に必要と思われる要素を明らかにすることに取り組んだ。グループインタビューの内容は、療養移行の場面において誰とチームを組んだのか、チームメンバーの連携はうまくいったのか、うまくいった理由は何だったのかであった。その結果得られたカテゴリは、【意思決定を中心に据える】【本人・家族の代弁者となる】【段階を踏んでチームを創る】【状況を予測してチームを編成する】【直に会って話す】【人を知りアプローチを探る】であった。 熟練看護師は、連携の根幹に療養者の意思決定を据えていた。チームの編成においては、療養者と家族の状況を予測し・見極めたうえで、誰と、どのようなチームを組むかを考えチームを編成していた。さらに、連携をスムーズにするために、直に会って話すことや人を見てアプローチを変えるなど工夫を凝らしていた。連携は、療養者と家族のその後の生活を、その前の生活から捉え直し、連続的なケアの視点をもって関わっていることが示唆された。 この結果をもとに、全国調査を実施する予定であったが、年度内に取り組むことが出来なかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
フォーカスグループインタビューの対象者を獲得するのに時間を要した。そのため、倫理審査委員会の承認を得るのが遅くなり、結果として進捗が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、全国調査を実施し、連携モデルの開発につなげる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画実施の遅れにより、調査費用に充てていた金額が残ることになった。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度、全国調査を実施する費用とする。
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