研究課題/領域番号 |
26463488
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
大えき 美樹 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 講師 (70403392)
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研究分担者 |
高瀬 美由紀 安田女子大学, 看護学部, 教授 (50437521)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 進行がん患者 / 自覚的負担感 / self-perceived burden / 在宅看護 / 対処方法 / 家族介護 |
研究実績の概要 |
平成29年度は,進行がん患者の自覚的負担感,精神的健康,対処方法との関連性を検証することを目的とした質問紙調査および分析を実施した。回答者数は88名であり,有効回答者数は85名であった。回答者の性別は,男性36名,女性45名,無回答4名であり,平均年齢は73±12歳であった。performance status(PS)は,PS4が16名,PS3が26名,PS2が15名,PS1が27名,無回答1名であった。自覚的負担感の測定はSelf-perceived burden scale,精神的健康の測定はGHQ-12を用いた。Self-perceived burden scaleの平均得点は26.8±11.8,GHQ-12の平均得点は18.4±10.1であり,Self-perceived burdenと精神健康は有意な正の相関関係を示した(r=0.41,p<0.01)。対処方法は「する」:2,「どちらともいえない」:1,「しない」0で回答を得て, Self-perceived burden scaleの平均得点の差を確認した。その結果,5つの対処方法において有意な差を認めた(p<0.01)。「自分で動く努力をする」について「する:29.±12」は「しない:9±8」と比べ有意に得点が高かった。「物事を決めるときは家族で話し合う」について,「する:28±12」は「しない:20±10」と比べ有意に得点が高かった。「反省してよりよい方法に変える」について,「する:29±12」は「しない:20±9」と比べ有意に得点が高かった。「家族に感謝の気持ちを伝える」について,「する:29±12」は「しない:20±9」と比べ有意に得点が高かった。「自分の病気や世話により家族の絆が強まったと考える」について,「する:31±11」は「しない:21±11」と比べ有意に得点が高かった。
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