研究課題/領域番号 |
26463491
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
永江 誠治 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (50452842)
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研究分担者 |
徳永 瑛子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (10710436)
花田 裕子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (80274744)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | アドヒアランス / 心理教育プログラム / ADHD |
研究実績の概要 |
集団心理教育プログラムによる介入効果と改善点について、論文投稿したが、査読者よりADHDにおける薬物療法の位置づけについて見直すよう指摘を受けた。個別介入に関して、大学病院の精神科外来において、個別の服薬支援及び心理教育的介入を実施しているが継続的に支援できる事例が少なく集団心理教育プログラムへと移行することが難しい。プログラム化を模索しつつ、継続して個別介入の事例を増やしていく必要がある。集団介入に関して、数カ月にわたる集団心理教育プログラム開催はスタッフと参加者との調整が困難であり、夏休みや冬休み内で完結できるような短期プログラムへの修正、あるいは、別の定期開催プログラムとの合同開催など、参加しやすいプログラムへの修正を検討する必要がある。 薬物療法の適応が6歳以上であることから、発達障害児の就学前後における支援に対する保護者の思いについて調査を行ったところ、支援への満足度に関連する内容は、ADHD治療・支援の基本キット(斎藤万比古,改訂版注意欠陥/多動性障害-AD/HD-の診断・治療ガイドライン)における、「学校との連携」および「子どもとの面接」「親ガイダンス」に関するものが主であり、「薬物療法」に関するものはほとんどなかった。親あるいは子どもが、薬物療法に関する困難さを持ち始めるのはいつ頃からなのか、薬物療法に関する支援ニーズが生じるのはいつ頃からなのかについても今後明らかにしていく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
個別の心理教育的介入を進めているが、継続して服薬に関わることができる事例が少ない、集団心理教育プログラムの改訂・実施調整についても難航している。
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今後の研究の推進方策 |
個別に実施してきた事例を整理し、プログラムの内容を検討する。また集団プログラムを夏休み期間中に完結できるように改訂・実施準備を進めていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
計画が遅れていることが大きな理由である。
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次年度使用額の使用計画 |
論文を再投稿するための費用、個別・集団心理教育プログラム教材費、研究協力謝金、プログラム案内や調査用紙郵送費などに使用予定。また、情報収集のための費用および研究成果を学会等で発表するための費用として用いる。
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