研究課題/領域番号 |
26463493
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
宇佐美 しおり 熊本大学, 生命科学研究部, 教授 (50295755)
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研究分担者 |
野末 聖香 慶應義塾大学, 看護学部, 教授 (10338204)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 長期入院予備軍 / 専門看護師 / 在宅移行ケアモデル |
研究実績の概要 |
平成26年度の結果をもとに、TCMのケアガイドラインを作成し、精神看護専門看護師、外来看護師、訪問看護師、病棟看護師15名を対象に、10時間のセミナーを行い、長期入院予備軍への在宅移行ケアモデル実施にためのトレーニングを行った。そしてその後、九州管内の2か所の精神科病院で、気分障害患者27名へのTCM、TCMを実施しない患者20名への質問紙調査、また統合失調症患者20名へのTCMとTCMを実施しない患者17名への質問紙調査を、入院時、退院時、退院3か月後、退院6か月後で、病状、セルフケア能力、QOLの指標を用いて評価を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
向精神薬の進歩とともに、統合失調症患者の入院が減ってきており、統合失調症患者へのTCMとTCMを実施しないが調査に協力が得られる対象者が十分確保できにくい。また気分障害患者についても退院後、別のクリニックで外来受診する患者が多く、退院後3か月後、6か月後のフォローが難しくなっている。
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今後の研究の推進方策 |
治療チームとの連携を図りながら、気分障害患者については別のクリニックへ移っても調査への協力が得られるよう対象者に依頼をしていく。また統合失調症患者については、病院を増やすと環境要因が大きく異なるため、現在調査を行っている病院において、統合失調症の診断基準に加え、統合失調症感情障害まで対象を広げることとする。
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次年度使用額が生じた理由 |
対象者が退院後別クリニックの外来を受診すること、統合失調症患者が向精神薬の改善で入院が減ってきていることより、対象者数が予定より少なかったため次年度使用額が生じた
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次年度使用額の使用計画 |
精神科診断を統合失調症のみではなく、統合失調症感情障害へ拡大、さらに気分障害患者については別クリニックでの外来になっても調査に協力してもらうよう依頼を治療チームで行っていく。
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