研究課題/領域番号 |
26463494
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研究機関 | いわき明星大学 |
研究代表者 |
スーディ 神崎和代 いわき明星大学, 看護学部, 教授 (40452990)
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研究分担者 |
竹生 礼子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (80433431)
御厩 美登里 札幌市立大学, 看護学部, 助教 (90707564)
鹿内 あずさ 北海道文教大学, 人間科学部, 教授 (50382502)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 在宅死 / 在宅医療 / 意識変革 / 啓発プログラム / 北海道 |
研究実績の概要 |
2017年度は2014年―2016年の基礎調査を基に2時間の【在宅療養・看取りについて学ぶ会:我が家の音がきこえる、以下、プログラム】最終案を作成し、道内遠隔地2か所と都市部1か所で公開講座形態で一般市民を対象(計147名)に、検証実施。結果、プログラム参加後は【在宅療養・看取りの可能性】をポジティブに捉えた結果となった。これらの結果から、国際比較基礎研究結果と同様に【在宅療養・看取り】に関する知識の欠如が要因の一つであることが明確になり、それは同時にプログラムの有効性を明らかに示唆する結果であった。2018年度以降のプログラム展開を考慮しプログラム精査を実施・一部改善。 日本在宅ケア学会において市民講座【在宅療養・看取りの自身の意思表示の重要性の視点から】を企画実施、162名が参加し、プログラムの有効性を再確認した。同学会において、1220名を対象とした基礎調査結果を発表し、20代の方が70代より【在宅療養に対するイメージ】が良いこと、日本の在宅医療体制が家族に多く依存する体制であることの課題が浮き彫りとなったことを示した。。この結果を得て、国際比較の対象でもあったフィンランドの在宅医療・ケア体制を系統的、且正確な理解に基づいた研究考察のためにラップランド地域の行社会福祉行政官・医療行政担当官・老年専門医師にKanKuシステムを含む在宅医療・ケア制度についてインタビュー調査を実施。 2018年以降の研究を意識して在宅看取り経験家族(30年前と2年前)にインタビュー調査を行い、介護保険導入前後の家族の負担度に大差があることを明らかにした。又、北関東地域で年間15500回の在宅往診をしている在宅医療医師及び総合病院として地域医療と連携する活動を開始している医師に【在宅死を可能にする要素】についてインタビュー調査を行い、往診を可能にする医師の存在も要素の一つであると確認した。
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