本研究では、「家族による家族学習会」に参加するきょうだいや子どもの体験と精神障害者家族会に与える影響を検討した。きょうだいや子どもは親とは異なる経験や困難のあること、体験を共有できる同じ立場の家族同士の繋がりを求めていた。そこで、未だ開催されていなかった、子どもの立場の家族学習会を開催した。その結果、地域に精神障害者の親を持つ子どものグループが立ち上がった。子どものグループは全国組織の精神障害者家族会の中に位置づけることを検討中である。今後は、多様な立場の家族学習会を開催する事で、若い世代の家族が家族会に入会することを可能にし、家族会の活性化に繋がると考えられた。
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