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2015 年度 実施状況報告書

小規模多機能型居宅介護事業の特性を活かした看護プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26463496
研究機関甲南女子大学

研究代表者

片平 伸子  甲南女子大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10381675)

研究分担者 塚崎 恵子  金沢大学, 保健学系, 教授 (20240236)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード小規模多機能型居宅介護 / 看護師
研究実績の概要

本研究は、小規模多機能型居宅介護(以下、小規模多機能)における看護の特性を明らかにし、利用者およびその家族のQOLを高める看護プログラムを作成することを目標とする。
1年目(平成26年度):小規模多機能における看護師の活動を明らかにすることを目的として全国の小規模多機能の看護師に面接調査を行った。
2年目(平成27年度):1)1年目の調査および先行調査の中からターミナルケアの実施経験のない看護師の面接結果を除外した16名の面接調査のデータを分析した。看護師の活動とその意図が確認できる最小限の文節または文章を抽出し、カテゴリ化を行い、分析内容の妥当性については、研究者間で検討を行い、その後インタビュー対象者のうち、許可が得られたものに確認を行った。その結果、小規模多機能における看護師の活動内容として3カテゴリ、58項目が抽出された。【看護師が主体となって行う活動】としては、「利用者の健康維持・予防のための生活の工夫」「看護師の判断による受診の勧奨と診療科の選定」など13項目があげられた。【他職種・他機関と共同で行う活動】としては「利用者・家族の体調不良時のサービス利用の調整の提案」「利用者の健康維持のため家族・介護職と共同」など33項目があげられ、【ターミナルケアに関わる活動】としては「終末期の家族への心理的支援」「終末期の医師と家族とのコミュニケーションの調整」など12項目があげられた。看護師は利用者の健康維持や緊急時の判断を主体的に行い、介護職や家族と共同したり、支援を行っていること、小規模多機能の特徴である柔軟なサービス利用にも貢献していることなどが示された。
2)1)で抽出された看護師の活動58項目について、全国の小規模多機能1000施設を対象に、実施状況と必要性についての質問紙調査を平成28年4月~5月に実施できるよう準備した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2年目(平成27年度)として計画していた全国の小規模多機能1000施設対象の質問紙調査を平成28年4~5月に行うように計画を修正した。このため、結果の集計や分析がやや遅れるが、5月中にはデータ収集が完了して分析を開始する予定であり、おおむね順調に研究計画は進展していると考える。

今後の研究の推進方策

2年目(平成27年度)として計画していた全国の小規模多機能1000施設対象の質問紙調査用紙の発送を平成28年4月11日に行った。このため、送付先の抽出、依頼文書・質問紙の印刷、発送等のための費用の支出が3年目に繰り越されることとなったが、5月中にはデータ収集が完了し、分析を開始し、この結果を踏まえて最終年度内に看護プログラム案を作成する予定である。
また、上記の質問紙調査において、看護プログラム案の検討に参加を希望する小規模多機能の看護師を広く募集している。これは、本研究における看護プログラム案作成を推進するための方策であるとともに、現場の声を活かしたプログラム案の開発に資するものである。

次年度使用額が生じた理由

2年目(平成27年度)として計画していた全国の小規模多機能1000施設対象の質問紙調査を平成28年4~5月に行うように計画を修正した。

次年度使用額の使用計画

上記調査用紙の発送はすでに行われ、送付先の抽出、依頼文書・質問紙の印刷、発送等のための費用は3年目当初に支出される予定である。この他の支出については当初の予定通りである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 小規模多機能型居宅介護施設において看護師が行うターミナルケア2015

    • 著者名/発表者名
      片平伸子,塚崎恵子
    • 学会等名
      第73回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      長崎市
    • 年月日
      2015-11-05

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公開日: 2017-01-06  

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