本研究の目的は小規模多機能型居宅介護における看護の特性を明らかにし、利用者とその家族のQOLを高める看護プログラムを作成することである。小多機の看護師を対象に面接調査をし、58項目の活動を抽出した。次に全国から無作為抽出した小多機1,000施設への質問紙調査を行い、各項目の必要度と実施状況を調べた。その結果、必要度が高かったのは「集団感染を予防するための対策」「利用者の健康状態に関する情報収集」、実施割合が高かったのは「症状、バイタルサインの判断から緊急受診につなげる」「服薬管理の工夫」等だった。これを基に24項目のチェックリストとその工夫例からなる看護師の活動プログラムを作成した。
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