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2017 年度 実績報告書

親から子(精神障がい者を同胞にもつ)へのプレ心理教育スキルの獲得プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 26463499
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

甘佐 京子  滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70331650)

研究分担者 長江 美代子  日本福祉大学, 看護学部, 教授 (40418869)
土田 幸子  鈴鹿医療科学大学, 看護学部, 准教授 (90362342)
牧野 耕次  滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (00342139)
小沢 加奈  滋賀県立大学, 人間看護学部, 助手 (10738040) [辞退]
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワード家族支援 / 心理教育 / 精神看護 / きょうだい支援
研究実績の概要

今年度は、昨年度ドイツのケルンに訪問しそこでドイツでえた精神障害者を家族にもつ子どもへの支援方法、および3月に訪問したイギリスにおいてきょうだい支援の実際や、他の国で行われているきょうだい支援についても様々な示唆を得ることができた。今年度は、そこで得ることができた情報を基に、家族支援およびきょうだいとなる子ども達への支援の方法について検討を行った。検討内容は、研究の目的でもある親を通しての、子どもへのプレ心理教育についてである。親が健常な子ども達に、きょうだいの病期についてどのように説明するかが最も重要であり、ドイツで親が病気の子どもに、親の病気を説明するのに用いられる絵本を参考にし、きょうだい版絵本の作成を進めている。きょうだい自身のニーズを生かすことが重要であり、研究計画にあるきょうだいへの聞き取り調査を本年度予定していたが、若年のきょうだいで対象となる協力者がおらず、引き続き病院を通じて調整を続けている。病院の家族会を対象に、健常な子ども達が抱える不安や怒り等について、家族の聞き取り調査の結果にイギリスでの見聞を加えて、伝える機会をもち、親が子どもに行うプレ心理教育についての理解をすすめた。しかし、実際若年の子どもをもつ親の世代は家族会に参加していることは少なく、こうした親・家族への介入が求められる。プレ心理教育に用いる、テキストおよび子ども用絵本については、現在も検討中であり、研究補助期間が過ぎても引き続き完成を目指して検討を続けていく予定である。また、プレ心理教育を進めるにあたり、病院という場で進めていくことに限界があることが明らかになったため、今後は家庭内で家族が安心して心理教育を受けることができるようなアウトリーチ型の心理教育プログラムへと展開させていく予定である。きょうだいのニーズに対する調査も引き続き行いデータの分析が進めば論文にまとめる予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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