研究課題
基盤研究(C)
日本とベトナムにおいて、看護学生を対象として、アンケート調査を行い、それぞれの国における高齢者の認知症への認識、ケアの在り方に関する考え方、それらへの看護教育について、両国を比較検討した。また、ベトナムにおいては、実務に当たる看護師に対し、面接調査を行った。その結果、ベトナムでは、看護学生、看護師に対し、認知症に関する教育は行なわれてはいるが、患者に対するケアは社会的課題として捉えられておらず、家族などによる親密圏において行なわれるべきであるという規範が根強いこと、しかし、近年の急速な社会変化を受け、より専門的な教育や施設の必要性が認識されだしていることが示唆された。
精神医学