研究課題/領域番号 |
26463512
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
桜井 志保美 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (50378220)
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研究分担者 |
前川 厚子 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20314023)
平井 真理 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (90242875)
河野 由美子 金沢医科大学, 看護学部, 講師 (90566861)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 介護者 / 睡眠 / 循環機能 / レスパイト / ストレス |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、認知症患者と同居する家族介護者の睡眠障害に焦点をあて、生理学的データを用いて介護者のレスパイトケアの効果を検証することとした。通常の介護を実施している期間(3晩)と療養者がレスパイトケア利用時の期間(3晩)の介護者の睡眠状況について比較検討を行う。今年度は研究機関の初年度であり、研究環境を整備した。まず、検査機器等(心拍センサー、アクティグラフ、解析用パソコン)を購入し、調査内容の検討を行った。自律神経活動および睡眠覚醒記録について、時系列でデータ処理ができることを確認した。心拍センサー電極に関しては、2夜連続で装着したところ、装着部に発赤がみられた。このため被験者への侵襲を配慮し、自律神経活動の計測は、3晩から1晩のみに変更した。調査内容検討後、調査プロトコールを作成した。調査は、以下の内容で構成することに決まった。主観的データとして、質問紙と睡眠日誌に記載してもらう。質問紙は、介護者について属性、身長、体重、喫煙、アルコール、運動習慣、健康状況、ピッツバーグ睡眠質問票、Zarit-22、介護期間、療養者について属性、介護者との続柄、診断名、受けている医療処置、要介護度、日常生活自立度、Barthel Index、Dementia Behavior Disturbance Scale、利用サービスで構成する。客観的データとして、睡眠中の自律神経活動 (各調査期間の最終1晩)、睡眠・覚醒活動記録(各調査期間3晩)、血圧値(就寝前、起床後)、安静時の自律神経活動(各調査期間最終日)を計測する。 11月倫理審査委員会に申請、2月承認された。また、日本在宅ケア学会学術集会(福岡)で関連研究の成果発表と介護者の健康に関する情報収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
計画通りの進行で倫理審査会に申請したが、審査に係るまでに2ヵ月以上を要した。そのため、関係機関への被験者募集協力依頼時期を1月から4月へ変更した。当初から、1年かけて被験者募集をしていく予定であり、研究の進行には支障はない。
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今後の研究の推進方策 |
4月から、石川県内の居宅支援事業所に被験者募集の協力依頼を開始する。協力の得られた事業所から紹介された家族介護者に、研究者から改めて調査協力を依頼し、署名による同意が得られた場合、調査を実施する。今年度内の対象者が20名未満の場合は、居宅支援事業所の協力依頼および家族介護者の募集をする地域を拡大する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
アクティグラフが予定より高額であったため、3台購入予定のところを、まず2台にして購入した。その後、他の経費を節約し、残り1台分の予算を確保するよう努めた。
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次年度使用額の使用計画 |
本年度物品費400,000円に前年度からの繰越金233,540円を加え、繰越金をアクティグラフ1台購入に使用予定。
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