在日コリアン高齢者は日本人高齢者と比較して、抑うつ傾向が高いことが明らかになっている。なかでも朝鮮半島出身の在日コリアン高齢者は過去の生活状況が脆弱であったことなどの影響から、同年代の日本人高齢者と比べ健康格差がある可能性が考えられる。本研究では、抑うつ傾向が47.8%にみられ、友人と会う頻度、外出頻度、趣味を楽しむ機会が少ない群ほど抑うつ傾向の割合が高くなる傾向がみられた。在日コリアン高齢者の精神的健康の保持増進のためには、友人と交流を持つ機会を作ることや高齢者が近隣で社会活動を確保できる場所づくりが必要であることが示唆された。
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