研究課題/領域番号 |
26463528
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
石井 美由紀 神戸大学, 保健学研究科, 助教 (40437447)
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研究分担者 |
松田 宣子 関西国際大学, 保健医療学部, 教授 (10157323)
高田 哲 神戸大学, 保健学研究科, 名誉教授 (10216658)
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研究協力者 |
馮 瑞鶯
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 多職種協働 / 専門職間連携 / 発達障がい児 / 包括的支援 / 共有ツール / 虐待予防 |
研究成果の概要 |
本研究では、多職種協働すなわち専門職間連携に基づく自閉症スペクラム障害児(ASD児)の地域支援モデルを構築した。専門職間連携の促進要因と阻害要因を抽出した結果、専門職相互の役割認知の齟齬の解消が重要であるとの示唆を得た。地域住民をライフサイクルに沿って継続的に把握できるのは保健師であり、その強みを活かした一貫性、関連性、継続性のあるコーディネート機能の発揮に期待が寄せられていた。 加えて、昨今のASD児の地域支援における虐待対応を鑑み、地域支援で共有可能な子ども虐待対応力の評価ツール(日本語版CACQ)を開発した。今後は、これらの活用を組み入れた虐待予防を包含する包括的支援モデルの構築を目指す。
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自由記述の分野 |
公衆衛生看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、1)構築された地域支援モデルが専門職間連携に基づくモデルであること、2)専門職が地域支援において共有できるツールを開発し、それをモデルに組み込んだこと、3)昨今のASD児の地域支援における虐待対応を鑑み、地域支援で共有可能な子ども虐待対応力の評価ツール(日本語版CACQ)を開発した点にある。3点はいずれもこれまでの研究で取り組まれておらず、本研究の新奇性ならびに独自性と言える。 本研究の社会的意義は、構築された地域支援モデルを各地域の状況に応じて転用することで、ASD児や家族が求めてきた一貫性、関連性、継続性のある相談・支援体制を創出できることにある。
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