研究課題/領域番号 |
26463529
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域看護学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
寺岡 佐和 九州大学, 医学研究院, 准教授 (60325165)
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研究分担者 |
原田 春美 福岡大学, 医学部, 教授 (70335652)
小野 ミツ 九州大学, 医学研究院, 教授 (60315182)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 認知症高齢者 / 生活能力 / 園芸活動 |
研究成果の概要 |
本研究は、小規模多機能を利用中の認知症高齢者を対象に園芸活動を行い、対象者の日常生活状況から、生活能力の活性化に効果的な園芸活動の方法について検討することを目的とした。なお、日常生活状況は、「最近一か月間の日常生活状況」を用い、経時的に調査した。 「最近一か月間の日常生活状況」をカテゴリ別にみると、『健忘的症状』『生活意欲の低下』『よくある物忘れ症状』は1年目に比べ、2年目と3年目は有意に増加していたが、『感情的反応』は1年目に比べ、2年目と3年目は有意に減少していた。園芸活動は、『感情的反応』の減少に効果的であったが、日常生活をバランスよく活性化できる実施方法をさらに検討する必要がある。
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自由記述の分野 |
地域・老年看護学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、認知症高齢者を対象に、長期に渡り園芸活動を実施し、対象の日常生活状況の変化を調査した。 『健忘的症状』『生活意欲の低下』『よくある物忘れ症状』は1年目に比べ、2年目以降は増加していたが、『感情的反応』は1年目に比べ、2年目以降は減少していた。このことから、園芸活動は対象者の精神的な安定に効果をもたらしやすい可能性と、認知機能や生活意欲には比較的効果をもたらしにくい可能性が示唆された。
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