研究課題/領域番号 |
26463531
|
研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
古川 洋子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 准教授 (00405234)
|
研究分担者 |
野田 正人 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10218331)
渡邊 香織 滋賀県立大学, 人間看護学部, 教授 (30281273) [辞退]
本岡 夏子 滋賀県立大学, 人間看護学部, 助教 (70732296)
内藤 紀代子 びわこ学院大学, 教育福祉学部, 講師 (30433238)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 思春期 / 助産師 / 児童福祉 / 社会的養護 / 性教育 / 専門職連携 |
研究実績の概要 |
思春期の健康問題はその後の健康に影響を及ぼす。そこで、セクシャルヘルスを支援する助産師が行なう、社会的擁護施設入所児童への思春期健康教育のあり方について研究を進めるものである。児童自立支援施設において、直接処遇職員より児童のセクシャルヘルスについて聞き取りを行なった。その結果をまとめ、学会や論文で報告を行なった。 国内の5箇所の施設の直接処遇職員より、入所児童への性に関する健康教育の状況に関する調査を行なった。 結果、入所児童への性に関する健康教育は、教育的かかわりというより日常生活の中で試行錯誤を繰り返しながら脈々と直接処遇職員が行なっていた。しかし、施設内における系統だった教育システムは確立していなかった。退所後の児童は、性に関する健康問題、特に妊娠や出産に関する諸問題を抱えて生活している状況があった。入所中より、自分自身の性に関する問題への対処行動が取ることのできる支援となるよう、専門職の協同、社会的資源の利用法を踏まえた支援のあり方の必要性を明確にした。 児童自立支援施設や児童養護施設退所後の児童にあっては、自立援助ホームへ入所する児童も少なくない。よって、その後の生活や性に関する健康支援について、施設直接処遇職員の聞き取り調査を行なった。家庭生活においては、家族からの教育支援、学校教育の中での教育支援、社会生活の中での支援と、支援の継続がなされるものであるが、社会的養護下にある児童については、更なる切れ目ない支援の継続が必要であることが明確になった。以上の結果から、現状と課題までは抽出することが出来たが、プログラムの実施までは至らなかった。
|