研究課題/領域番号 |
26463532
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研究機関 | 滋賀県立大学 |
研究代表者 |
小林 孝子 滋賀県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70305671)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 安心感 / 尺度開発 / 母親 / 乳幼児 / 育児支援 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、新生児訪問における母親の「安心感」を測定する尺度の開発を行うことである。平成26年度は、「安心感」の構成要素を明らかにするために母親へのインタビュー調査を実施した。新生児訪問は育児不安が最も高い時期であると報告されている生後4か月までに実施されることが多く、本調査でも市町村で実施される4か月児健康診査でのインタビュー調査を予定していた。しかし、健診場面での実施が難しく、データ収集施設を変更し、地域子育て支援拠点事業(広場型)の施設に来所した母親を対象としてインタビューを実施した。研究協力者は、施設に来所した母親28名である。母親の年齢は25~43歳、子どもの年齢は0歳2ヶ月~3歳9ヶ月であった。データ収集は、インタビューガイドを用いた半構成的面接調査を実施し、逐語録を作成した。分析は Krippendorf による内容分析の手法を参考にして行い、得られた結果を研究協力施設の職員に了解が可能であることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
母親へのインタビュー調査を実施することにより、乳幼児を育てる母親の「安心感」の構成要素は明らかにできた。しかし、訪問を受ける時期である生後4か月までの母親に適用が可能かどうか検討する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
新生児訪問を受ける時期である生後4か月の時期に限定した尺度とするかの検討を行う。その上で、インタビュー結果と文献検討の結果をもとに、「安心感」のサブスケールを検討する。質問紙を作成し、質問紙の内容妥当性・表面妥当性の検討を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由としては、近距離でのデータ収集が可能となり、旅費の使用額が予定より少なかったこと、また人件費について研究者自身で行ったため使用しなかったことによる。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の研究費は、質問紙調査の郵送費や調査実施のための旅費、また統計パッケージSPSSの購入、データ・資料整理の研究補助者人件費等に使用する計画である。
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