研究課題/領域番号 |
26463534
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研究機関 | 大阪市立大学 |
研究代表者 |
金谷 志子 大阪市立大学, 看護学研究科, 准教授 (00336611)
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研究分担者 |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 看護学研究科, 教授 (00313255)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 見守り / 高齢者 / 社会的孤立 / ネットワーク / 介入研究 |
研究実績の概要 |
目的;地域高齢者見守りネットワークの活動促進プログラムを開発し、その効果を評価することであった。 方法;(1)プログラムの作成;これまでの研究成果、文献検討をもとに、見守り活動実践者等と共にプログラム内容を検討し、「高齢者見守りネットワーク活動促進プログラム(以下、見守りプログラム)を作成した。見守りプログラムの目標は、見守り活動に携わる住民間の高齢者の見守りの価値の共有と、住民組織間、住民組織と専門機関間との連携が進むこととした。プログラムの構成は、①住民らの見守りに対する価値の共有、②住民らの見守りに必要な知識と技術の習得、③住民と専門機関による協働の見守り体験とした。(2)プログラムの効果評価;評価対象地区2地区(介入群・対照群)の選定と、評価項目を決定した。評価項目は、地域高齢者を対象に自記式質問紙調査を実施する。調査内容は、①身体機能の指標(ADL,IADL)、②心理・社会的指標(主観的健康度、抑うつ、孤独感、社会参加)、③生活状況(サービスの利用状況、1年間の入院経験)、④ソーシャル・キャピタル(高齢者見守り自己効力感、地域志向性)とした。次年度、早々に事前評価を実施し、見守りプログラムによる介入を開始する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度中に、事前評価と作成したプログラムによる介入を開始する計画であったが、調査対象者の抽出に伴う個人情報の取り扱いに関する手続きに時間を要し、調査開始まで時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
計画の内容に変更はないが、事前評価および介入開始時期について約3ヶ月間、時期が遅くなった。効果評価の準備は整ったため、次年度早々に、事前評価および介入を開始する。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の研究計画では、今年度、介入群、比較群を対象に介入前の事前評価(質問紙調査)を実施し、作成したプログラムを用いて、介入群に対し介入を開始する予定であった。しかし、調査対象者の抽出にあたって、個人情報の取り扱いに関する手続きに想定以上の時間を要し、調査時期が遅延した。事前調査、介入は、次年度に実施することとなった。 そのため、調査費用として計上していた経費(印刷製本費、郵送費、データ入力に伴う費用等)を使用することがなかったため、次年度使用額が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度(平成27年度)研究計画は、事前評価のための質問紙調査を5月に実施し、作成したプログラムによる介入を5月より開始する。 研究費の計画は、①質問紙調査によるデータの収集に伴う経費(印刷製本費、郵送費、等)、②データの解析に伴う経費(データ入力に伴う人件費等)、③プログラムの実施に伴う経費(旅費、資料作成費、研究補助者の人件費等)である。
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