研究課題/領域番号 |
26463540
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研究機関 | 創価大学 |
研究代表者 |
五十嵐 愛子 創価大学, 看護学部, 教授 (70334852)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 薬物依存症者 / 回復支援 / ドラッグ・コート |
研究実績の概要 |
平成27年1月29日~2月3日、カリフォルニア州にある薬物依存症治療施設に勤務する治療スタッフ9名に、①担当した薬物依存症者の数、②担当してきた期間、③担当した期間中の薬物依存症者の回復経過、④薬物依存症者に留意したこと、⑤担当して気がついたこと、⑥担当終了後にどのように支援の評価をしているのか、⑦他の職種とどのように連携してきたか等をインタビューした。9名のうち5名は薬物の使用経験があり、自分も他者から助けられたので、自分も薬物使用者にセカンドチャンスを与えたい、役に立ちたいとカウンセラーの資格を取得していた。他の職種では、生活保護、福祉事務所、メンタルヘルスカウンセラー、児童相談所等と連携を図り回復支援していた。また、カリフォルニア州の薬物依存症治療施設の治療スタッフへのインタビュー数を30名と目標にあげたが、限界があるため、紹介されたハワイ州の薬物依存治療施設の見学と今後のインタビューを依頼した。 上記9名のインタビュー内容は逐語録に起こして分析中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
カリフォルニア州にある薬物依存症治療施設(AADAP,IMPACT)に従事する治療スタッフ9名にインタビュ調査を実施できた。インタビューの目標数は3年間で、30件なので概ね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
①平成26年度と同様に約10件のインタビュー調査を進める。上記の治療施設(AADAP,INNPACT)でのインタビューは限界数に達しているため、今後は研究協力者等からの情報を得て、インタビュー可能な薬物依存症治療施設を開拓する。 ②ドラッグ・コート(薬物専門裁判所)に事前に許可を得て、裁判を傍聴し、裁判官、検事、弁護士等の発言をノートに記録し、薬物依存症者に対しての回復支援を考察する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予算にあげた物品費、旅費、人件費共に安価に抑えられた。特に旅費は円安の状況で予算をオーバーしないよう計画したためである。
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次年度使用額の使用計画 |
平成26年度残額の繰り越資金と平成27年度交付金を合わせて、インタビュー調査、ドラッグ・コートの傍聴、逐語録の作成と分析に使用する。
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