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2014 年度 実施状況報告書

産業保健師のキャリア形成に関する研究-現任教育に着目して-

研究課題

研究課題/領域番号 26463546
研究機関兵庫大学

研究代表者

久井 志保  兵庫大学, 健康科学部, 准教授 (30434963)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード産業保健師 / キャリア / OJT / インタビュー / ベテラン / 新任期 / Off-JT / ライフストーリー
研究実績の概要

平成26年度は、研究初年度であるため、研究課題に関する文献や資料等の情報収集と、“ベテラン産業保健師を対象にしたインタビュー調査”の実施を中心に研究を進めた。ベテラン産業保健師としての対象者の選定基準は、「産業保健師としての経験年数が20年以上の者」として位置付けた。対象者の選択方法はスノーボール式とし、紹介いただいた方の同意を取り、日程を調整してインタビューを実施した。
インタビューでは「1.保健師として就職して(新任期)から現在に至るまで(ベテラン期)に、どのようにキャリアを形成していったのか」「2.保健指導技術を身につけるために、自分自身で学習したこと、OJTで学んだこと」等を中心に、半構造的に聞き取りを行った。実際のインタビューではライフストリーを聞き取る形で行うことができた。聞き取った内容については、ひとりひとりに確認する作業などを繰り返して、内容の信頼性が高まるように努めた。平成26年度のインタビュー実施数は5名であり、現在はインタビュー結果を、1人づつケーススタディの視点で分析しまとめる作業を実施している最中である。
今後は、産業保健師のOJTやキャリア形成についての実態を明らかにするために、インタビュー調査を継続してデータ収集を行い結果を分析していく予定である。なお、インタビュー対象者は‟ベテラン産業保健師”のみでなく“1人職場の産業保健師”や‟複数配置職場の産業保健師”の特性のある方についてもインタビューを行い、多面的にデータ収集を進める計画である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初予定していたインタビュー対象者との日程調整に時間を要したことによる遅れがある。またデータが飽和状態に達していないため、追加継続調査が必要であると考えるため、当初計画よりもやや遅れていると判断する。

今後の研究の推進方策

平成27年度は、ベテラン産業保健師を対象にしたインタビューと1人職場の産業保健師についてもインタビュー調査を継続的に実施する。その後、複数職場の産業保健師を対象にしたインタビューの実施を行うことを計画しているが、今年度中にインタビューデータを収集し終えるように、複数職場の対象者についてはグループインタビューの手法を取り入れることを検討している。
実施後は、結果を整理分析を行い、平成28年度には研究結果の一部を公表することを計画している。

次年度使用額が生じた理由

当初予定していたインタビュー対象者との日程調整に時間を要したことによる遅れがあり、インタビュースケジュールに遅れが生じてしまったため、使用予定していた予算額を下回ってしまった。

次年度使用額の使用計画

平成27年度の調査対象者数が予定計画数よりも増えるため、調査費用(旅費、テープ起こし等)を繰り越して使用する。

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公開日: 2016-05-27  

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