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2014 年度 実施状況報告書

保健師実践能力を育む体系的教育方略-アクティブ・ラーニングの導入と評価法の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 26463551
研究機関京都大学

研究代表者

大倉 美佳  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (30361984)

研究分担者 滝澤 寛子  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80293819)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード保健師 / 実践能力 / アクティブ・ラーニング / 公衆衛生看護学 / 教育方法 / 学習評価
研究実績の概要

地域における複雑かつ曖昧な健康課題に対して,迅速で臨機応変な対応ができる保健師としての実践能力が社会的ニーズとして高まっている。問題解決が困難で曖昧な状況こそ,実践能力の発揮が求められるともに,表層的な知識や技術に留まらない,個人の仕事に対する価値観が示され,仕事の成果に差が出る場面でもある。にもかかわらず,保健師実践能力について,知識や技術に関する項目以外は依然として不明瞭である。さらに学生の特性として,基礎的な学力低下や自分本位な価値観,モラルの低下などが挙げられる。そこで今年度の研究目的として,まず,職業的アイデンティティ,価値観,動機などに該当する項目を含めた,知識・スキル・態度項目を合わせた保健師実践能力を明確にすることが重要であると考えた。
厚生労働省より周知された「保健師に求められる実践能力と卒業時の到達目標と到達度」を参照し,特に態度項目については,研究者らのこれまでの調査や先行研究などに基づいて,保健師実践能力に関する学習成果評価表(以下,保健師実践能力自己評価表とする)を作成した。保健師実践能力自己評価表は,7つの実践能力と大項目から構成された。大項目の下位項目として,中項目21項目,質問項目94項目(うち49項目は個人/家族レベルと集団/地域レベルの2区分としたため,トータルの質問項目は138項目)とした。また,卒業時の達成目標レベルを示すとともに,当該教育機関における実習目標との整合性を図り,同時に一覧できる書式とした。評価時期については,保健師選択課程開始前(看護共通の講義科目のみ終了した時点),講義科目終了時点,演習科目終了時点,実習科目終了時点,卒業時の5時点を学生による自己評価の時期とし,演習科目終了時点と実習科目終了時点までに教員による中間評価を設け,各学生にフィードバックを行う計画とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の研究計画内容に達することができたため。

今後の研究の推進方策

当初の実施計画通りに推進できるように,研究者間で課題を共有し合い,研究を遂行するように努める。

次年度使用額が生じた理由

パソコンの購入をしなかったこと,文献整理などのヘルプを頼める人材を確保できなかったため,当初の見積もりよりも使用金額が減ったため。

次年度使用額の使用計画

次年度のエキスパートによる検討を充実するとともに,研究のサポート資源である人材および物品の充実を図りたいと計画している。

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公開日: 2016-05-27  

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