研究課題/領域番号 |
26463562
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
大越 扶貴 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (90352632)
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研究分担者 |
表 志津子 金沢大学, 保健学系, 教授 (10320904)
福山 由美 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (40529426) [辞退]
和田 庸平 高知大学, 教育研究部医療学系看護学部門, 助教 (00632209)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 高齢者虐待 / 保護や分離対応 / 地域包括支援センター / 保健師 / 社会福祉士 |
研究実績の概要 |
最終年度は、保護や分離を要する高齢者虐待事例対応における技能開発プログラム作成の第一段階として看護職(保健師)や社会福祉士のアセスメントや介入の差異性と共通性を明らかにした。【方法】地域包括支援センター(センター)の社会福祉士や保健師の各2グループ16名を対象に、介入の視点等に関するフォーカスグループ・ディスカッションを実施し質的に分析した。次に141か所のセンター2職種を対象に、自記式質問紙(保護・分離に求められる専門職の技能60項目(Fuki.O.et al:2016))について5段階リカートスケール(非常に重要である5、重要である4、どちらとも言えない3、あまり重要でない2、重要でない1)を尋ね技能実践状況を把握した。【結果】保健師と社会福祉士の介入の共通性に関わるカテゴリは、4つのカテゴリと15のサブカテゴリ‐が抽出された。保健師独自では、5つのカテゴリと10のサブカテゴリが、社会福祉士独自では、3つのカテゴリと6つのサブカテゴリが抽出された。介入の共通性では、【介入のための多様な手段を駆使・活用】、【環境から介護状況を予測する】、【家族アセスメント】、【他職種の強みを認識し、役割分担をする】の4つのカテゴリが抽出された。保健師の介入の特徴として、【心身状況に対する違和感】、【高齢者の予後予測の見立てる】、【緊急性の判断、トリアージ】【見えにくい虐待について気づきを促す、緊急性を喚起する】が抽出された。社会福祉士の介入の特徴として、【関係を途切らせない】、【事例と適正な距離をとる】、【他職種に対し波長合わせを行いながら対応スキルを得る】が抽出された。質問紙調査は126名の回答が得られた。
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