これまで実施した準実験デザインによる禁煙介入研究では、通常の禁煙の説明(対照)群に比べて、(第1段階)開発した禁煙プログラム群の方が6か月後の禁煙率が高いことが検証された。第2段階の開発の焦点は、支援者によって差が出る、個別性に応じた会話内容の質的保証をするためのプログラム改善であった。会話内容の評価のために質的分析およびテキストマイニングによる量的分析を行った。その結果、特に初回面談の会話内容が、その後の禁煙の可否に影響することが示唆された。また、相互作用として対象者は負の感情を率直に表出し、自分自身への感情や価値評価の変化を支援者と共有しようとするプロセスの特徴が明らかになった。
|