研究実績の概要 |
最終年度に、国内外の学会で発表の機会をもち、研究成果の周知および意見交換を行った。学会では、行政におけるプリセプター保健師の現状と支援体制の全国実態調査(日本地域看護学会第20回学術集会)、プリセプター保健師の能動的実践と帰結との関連の構造方程式モデリング(American Public Health Association 2017 Annual Meeting & Expo, Atlanta, USA)、およびプリセプター保健師の能動的実践と帰結との関連の自治体種別多母集団分析結果(第6回日本公衆衛生看護学会学術集会)を発表した。 学会発表における意見交換を反映し、プリセプター保健師の現状と支援体制についての全国実態調査の結果を保健所設置自治体の種別に再分析し、学術誌にて公表した。プリセプターから指導を受けた経験のある者が34.9%、プリセプターのキャリアは都道府県で管理期、市区では中堅後期が多かった。プリセプター研修は76.1%の実施、67.2%の受講に留まった。人材育成について話し合う会議は月1回以上が33.0%、事例検討会の頻度は、自治体種別により有意差がみられた。 また、昨年度の国内外学会発表における意見交換を反映し、最終年度には、プリセプター保健師経験学習尺度について再分析した。その結果である、4つの下位尺度からなる20項目の"PHN Precepting Experience Learning Scale(PHN-PELS)" の尺度開発を実施した。 以上の結果を、プリセプター保健師の経験学習の評価、プリセプター教育プログラムの開発、自治体におけるプリセプター支援のガイドライン等の基礎研究とする。
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