本研究は、アルツハイマー病(AD)モデルマウス(APP23)を用い、記憶・学習障害に対するケルセチンの作用機序を明らかにする。さらに、ケルセチン高含有玉葱粉末を用いた介入試験を発症早期のAD患者に実施する。それにより、発症予防法の確立に重要な病態機序の解明を到達目標とする。 APP23マウスにケルセチンを含む餌を与え、①ケルセチン摂取によりAPP23マウスの記憶障害の進行が遅延すること、また②脳内GADD34タンパク質の発現の上昇を確認した。さらに、発症早期のAD患者の介入試験にて、ケルセチン高含有玉葱の摂取において改訂 長谷川式簡易知能評価スケールの想起に関する評価項目の改善を確認した
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