現代社会では、多様な生活形態に起因する問題点があり、これらは生活習慣病の発症と強く関連する。本研究では、特に睡眠および食習慣の乱れに焦点を絞り、それぞれマウスに断続的断眠ストレスを負荷することおよびマウスを粉末食で飼育することに起因して発現する情動行動障害について、その発現機構を検討した。これらの検討から、断眠誘発の情動行動障害の発現には、ノルアドレナリン神経ならびにインクレチンの関与が示唆された。一方、粉末食飼育誘発の情動行動障害には、モノアミン神経系の関与ならびにグルココルチコイドの関与が示唆された。
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