HEK細胞にBKチャネル(Slo1)遺伝子発現ベクターを導入し、inside-out法を用いてAβ1-42の直接作用を検討した。細胞質側に投与した可溶性単量体Aβ1-42は、Ca2+非存在下ではBKチャネル電流に影響を及ぼさなかった。多量体Aβ1-42は一部の標本において抑制作用を示したが再現性に乏しく、直接作用があるという結論は下せなかった。また、β1またはβ4サブユニットをSlo1と共にHEK細胞に発現させ、可溶性単量体および多量体Aβ1-42の影響を調べたが、BKチャネル活動に対する影響は見られなかった。
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