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2016 年度 実績報告書

上皮間葉転換(EMT)による幹細胞誘導リプログラミングの分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26501006
研究機関帝京科学大学

研究代表者

真先 敏弘  帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (00585028)

研究分担者 斉藤 史明  帝京大学, 医学部, 准教授 (40286993)
松村 喜一郎  帝京大学, 医学部, 教授 (50260922)
萩原 宏毅  帝京科学大学, 医療科学部, 教授 (80276732)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード間葉系幹細胞 / シュワン細胞 / リプログラミング / 上皮間葉転換 / 幹細胞
研究実績の概要

前年度、Snai1導入IMS32(不死化マウスシュワン細胞株)が間葉系幹細胞様細胞に変化したことを示唆する証拠を提出し、この細胞がoil red O陽性の脂肪細胞へ分化したことを報告した。これを受け、本年度は浮遊培養法による軟骨細胞への分化を試みた。しかしこの培地中で通常の間葉系幹細胞は一塊となって浮遊状態で培養できるのに対し、Snai1導入IMS32はこの培地中では一塊となって浮遊せず、浮遊させようとすると細胞がばらばらになってしまい、軟骨細胞への分化は不可能であった。以上からIMS32へのSnai1導入によっては間葉系幹細胞へのリプログラミングは不完全な形でしか起こらないと考えられた。
一方、Snai1導入を不死化細胞株ではなく、一次培養マウスシュワン細胞で行うべく、共同研究者のRambukkana教授にこの細胞を供与いただいた。この細胞に対するSnai1導入に成功し、Snai1導入一次培養シュワン細胞においてもIMS32と同様、間葉系の細胞形態への変化が見られ、Sphere形成能力も確認できた。しかしこの細胞の脂肪細胞への分化を試みたところ、oil red O陽性細胞への分化はほとんど見られなかった。このため、以前報告した独自の一次培養マウスシュワン細胞分離方法(Masaki et al., Cell 2013, Masaki et al., Methods in Molecular Biology, 2017 in press)に基づき、再度マウスシュワン細胞の分離を試みた。この際、十分量のシュワン細胞を得るまでに、培養皿のコーティング方法などでいくつかの試行錯誤が必要であり、最終的に十分量のシュワン細胞を得ることはできたが、この試みの中で時間を消費し、今回は新しく分離したマウスシュワン細胞へのSnai1導入実験を行うことはできなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Recapitulation of ML-induced reprogramming of Schwann cells by artificial methods2016

    • 著者名/発表者名
      大熊秀彦、真先敏弘、斉藤史明、萩原宏毅、池田美樹、松村喜一郎、園生雅弘、Anura Rambukkana
    • 学会等名
      第57回日本神経学会学術大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2016-05-18
  • [学会発表] Molecular similarity of Schwann cell-de-differentiation in ML-induced reprogramming and Wallerian degeneration2016

    • 著者名/発表者名
      真先敏弘、大熊秀彦、池田美樹、萩原宏毅、斉藤史明、松村喜一郎、園生雅弘、Anura Rambukkana
    • 学会等名
      第57回日本神経学会学術大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
    • 年月日
      2016-05-18

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公開日: 2018-01-16   更新日: 2020-10-01  

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