細胞加工製品はバイオ医薬品等の他の製品と異なり、原料、中間体、最終製品共に細胞を含んでいるので、製造工程に低pH処理等によるウイルスの不活化やウイルスフィルター濾過といった除去工程を組み入れることができない。そのため迅速、簡便、高感度にウイルスを検出することが重要である。現行の試験法である核酸増幅検出法(NAT)に加えて網羅的な手法である次世代シークエンサー(NGS)法を組み合わせることによって製品のウイルス安全性が担保される。本研究では原料から最終製品まで、それぞれの試験法の特徴を生かしたウイルス試験について検討し、安全性を担保するためのスキームを樹立した。
|