認知症の情動機能状態について定量的測定を行う目的で、認知症介護の現場で使用可能な、表情認識システムによる情動機能定量計測システムの開発を行った。(1)赤外線測距センサーを用いた、被験者の姿勢変動に頑健かつ精緻に表情認識を行えるシステム。(2)一般的なUSBカメラによって表情認識を行えるシステム。(3)広く普及させることを目指した、スティック型PCなどの安価なシステムで稼働可能な、計算処理負荷の小さいアルゴリズムによって表情認識を行えるシステム。これらのシステムによる、表情データの継続的な取得と解析により、認知症の兆候検出や、認知リハビリによる情動機能の改善・進行抑制の定量化が可能となった。
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