研究課題/領域番号 |
26502011
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研究機関 | 名桜大学 |
研究代表者 |
大城 凌子 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (80461672)
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研究分担者 |
永田 美和子 名桜大学, 健康科学部, 上級准教授 (50369344)
伊波 弘幸 名桜大学, 健康科学部, 助教 (40712550)
平上 久美子 名桜大学, 健康科学部, 准教授 (00550352)
鈴木 啓子 名桜大学, 健康科学部, 教授 (60224573)
稲垣 絹代 名桜大学, 健康科学部, 教授 (40309646)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | End-of-life care / 住民参画 / ヘルスプロモーション |
研究実績の概要 |
本研究は、沖縄に伝承される看取りの文化に着目し、誰もが安心して最期を迎えられる共同体の構築を目指して、「看取り難民ゼロのまちづくりプロジェクト」を住民と協働で推進するアクションリサーチである。1年目の研究実績は以下の通りである。 ①End-of-life careに関する国内文献や資料の検索と整理を行い、日本での概念的位置づけを明確化するため、国内の「End-of-life care」に関する文献検討を行った。 ②対象地区で開催される「朝市」等4カ所での健康チェックや健康相談活動を継続し、住民と協働でヘルスプロモーション活動に取り組み、その成果について発表した。 ③対象地域の高齢者の中で、参加協力の承諾が得られた1地区の住民を対象に、看取りの体験について、聞き取り調査を行った。 ④住民と協働で健康増進を目的に、年に2回、健康創りイベントを開催し、住民との情報共有および交流を図ることで、研究協力体制を構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
対象地域おけるヘルスプロモーション活動が定着していることや、看取りをテーマにしたゆんたく会開催へ向けた地域の協力や住民の同意が得られていることから、インタビュー調査の進展が期待できるため、概ね順調であると解釈している。
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今後の研究の推進方策 |
①対象地区で開催される「朝市」等4カ所での健康チェックや健康相談活動を継続し、地域でのヘルスプロモーションを住民と協働で推進する。 ②「朝市」や「模合」に参加する高齢者を対象に、看取りの体験について、聞き取り調査を行い、地域に伝承されている看取りの文化と看取りケアの要素を抽出し検討する。 ③「朝市」や「模合」を主催する役員やまちづくりのリーダーらと協働で「看取りをテーマにしたゆんたく会」を開催し、地域におけるEnd-of-life careの在り方について住民とともに検討する。 ④上記取り組みのプロセスと効果を検討し、「看取り難民ゼロのまちづくりへの提言」として報告書をまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者の旅費を計上していたが、分担金からの支出が不要であったことや、住民との日程調整が会わず、ゆんたく会の開催が1カ所のみであったことから、予定していたイベント開催費用を執行できなかったことによる。
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次年度使用額の使用計画 |
住民との協働参画によるアクションリサーチを継続していくことから、対象地域における看取りに関するゆんたく会の開催費用として計上する。また、昨年度のニーズ調査の結果、「最期まで自分ららしく生きることを考える」シンポジウムの開催を企画・運営するための費用として使用する予定である。
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