愛知県内の保険薬局薬剤師とがん患者とのコミュニケーションの問題点を質的に分析した。薬剤師はがん患者とのコミュニケーション不足や他職種連携による情報共有不足等の対人的要因を挙げ、コミュニケーションスキルも含めた教育支援を求めていた。がん患者は薬剤師に「分かりやすい服薬説明」「副作用への対応」等を期待したが、「配慮の欠ける対応」等の改善を求めていた。そのため保険薬局薬剤師の対象にSPIKESモデルを活用したコミュニケーションスキルトレーニング(CST)を構築した。CSTによって、薬剤師は一方的な情報提供ではなく、患者の話を傾聴し、気持ちを受け止め、患者のニーズに合った服薬説明の実施が可能となった。
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