研究課題/領域番号 |
26502016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ケア学
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
内田 育恵 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (80313998)
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研究分担者 |
植田 広海 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20213358)
櫻井 孝 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, もの忘れセンター, センター長 (50335444)
鳥羽 研二 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, その他部局, その他 (60155546)
杉浦 彩子 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 病院, 医師 (90420380)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 認知機能 / 難聴 / 高齢 / 補聴器 / MMSE |
研究成果の概要 |
研究Aでは、聴覚による身体障害者手帳所持者の追跡調査を行った。補聴器交付券利用者は、有効回答者の83%で、補聴器使用状況、有効性、生活の質に関する評価は全般的に高かったが、補聴器があっても活動制限は依然としてあるという結果も得た。 研究Bはもの忘れ外来受診高齢難聴者への補聴器6ヶ月間貸出研究で、補聴器使用と認知機能の関連を検討した。認知機能の汎用検査であるMini-Mental State Examination(MMSE)で27点以下の認知機能低下者では、補聴器導入6ヶ月間前後で有意な差はなく認知機能維持が示された。ことばの弁別能不良例も補聴器の継続で認知機能維持ができたことが示された。
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自由記述の分野 |
耳科学、聴覚学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題内の特に研究Bで得たデータは、認知障害のある難聴者を対象として補聴器の効果を評価した国際的先行研究に匹敵する対象規模である。MMSEの小項目である見当識、記憶、注意と計算、言語について、聴力と関係するのはどの領域か、また補聴器の有効性が出やすい領域があるのかについて、詳細を解析して論文化作業中で、国際誌に報告を予定している。認知障害のある難聴者の精密な評価や追跡は容易ではないため、本研究で得られた結果は学術的にも、また難聴と使用言語による関連も考慮すると日本における研究成果という点で、社会的にも意義のある実証になった。
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